「光の春」と呼ぶにふさわしくよく晴れた今月5日。
東京の義母からメールが届きました。 「今日は大安吉日なので紀州雛を飾ります」とのこと。 義母以外、男性しかいなかった義理実家で、 お雛様を飾るようになったのは、私たちが結婚してからのことです。 実は、5年前の結婚式のとき、 両親への花束贈呈の場面で、花束より何か記念品をと考えていたところ 和歌山には伝統工芸品の「紀州雛」があることに気づき、 これを記念品として贈ることにしました。 義母は、季節感をとても大切にする人で、 日々の暮らしの中で季節ごとの旬のものを上手に取り入れています。 たまに帰省したとき、私たちの部屋には さりげなく季節の草花が飾られていたり、 食卓では、美味しい旬のお漬物を出してくれたりする義母。 きっと、私たちが結婚する前もずっとこのように 季節を楽しんでこられたのでしょう。 ただ、(今になって推測するには) 家の中には男性ばかりだったので、ちょっと張り合いなかったかも。 そういう意味では、 嫁である私は、 もっともっと季節感を楽しむ生活を義母から学ばなければなりません。 立春を過ぎてからの「大安」の日に、お雛様を出して、 ひなまつりの3月3日まで飾ってくれるお義母さん。 今更ながら、嬉しくありがたい気持ちでいっぱいです。 そして、思い付きだったにもかかわらず、 結婚の記念品として「紀州雛」を贈って本当に良かったと思います。 紀州和歌山には素晴らしい伝統の品々があります。 結婚という大きな人生の節目だからこそ、生まれ育った故郷で作られたものを 心を込めて贈りたいものです。 記念品を迷われたら、 ご自身のふるさと産品を思い出してみられてはいかがでしょう? きっと素敵なものが見つかりますよ~ そういえば、和歌山県庁玄関にも、毎年「紀州雛」が飾られています。
by koihaf-wedding
| 2009-02-09 13:55
| ブライダルエッセイ
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