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フリーアナウンサー・南くるみのブライダル☆エッセー♪
by koihaf-wedding
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第8回・花嫁のお手紙♪
披露宴のクライマックス、花嫁が両親に宛てた手紙を朗読ー。
今も昔も変わらない感動の場面ですね~。

「お涙頂戴はイヤ!」
「手紙書くのは苦手!」といろいろおっしゃいます。

しかし、打ち合わせのとき、私は出来るだけ手紙を書くことをお勧めしています。
手紙ではなくてもメッセージでもいいからとお勧めします。

第8回・花嫁のお手紙♪_b0124870_224044100.jpg


両親への感謝の気持ちは、日常の場面ではなかなか表せないものです。
だからこそ、
結婚披露宴という
日常ではない場所で、思い切って感謝の言葉を伝えて欲しいのです。
これからも何かにつけてサポートしていただくご両親ですもの。
「ありがとう」だけでも新婦自身の言葉で伝えられれば、
ご両親も喜ばれるのではないでしょうか??

もしここで、感謝の気持ちを表わせなかったら、
その後、そんなチャンスはなかなか訪れないかもしれません。

照れくさいかもしれないけど、
新しい人生を歩んでいく上で、「大切なけじめ」であると考えてみては?

それに、披露宴には
「披露宴マジック」と言うのがあるのです。
この力に頼ってみるのはいかがでしょう?

披露宴はいうまでもなく「特別な環境」です。
この日だけは、自分たちが主役。
そして訪れたみんなが幸せな雰囲気に包まれています。

ですから、思っているのとは全く違って、
いざその時が来れば、
手紙朗読だって、感謝の言葉だって素直にやれてしまうのです。

心からの「ありがとう」は、誰もが感動し涙を流します。
「お涙頂戴」なんてとんでもない!
自然な気持ちからあふれる涙なんですね。
こんな感動の空間なら、いつまでも浸っていたいと思えるほどです。

実は、イヤだと言っていた人ほど、
感動的なお手紙を披露してくれたりするものなんです。

ですから、ご両親への、これまでのありがとうを
是非、ご自身の言葉で伝えてくださいね。
披露宴の本番には、絶対魔法にかかるはずですよ053.gif

さて、前回もご紹介しましたが、
私が、久しぶりに「お呼ばれ」した結婚式。
W放送のA子ちゃんですが、
彼女のお手紙朗読は、「かつてないもの」でした。

進行のお手伝いをしていた私は、彼女の手紙を預かるために控え室に行ったら、
「みなみさ~~ん、実は手紙書けなかったんです~」と
何にも書いてない、まっしろな便箋と封筒をいただきました。

「そのときまでになんとかするから」ということでー。
何とかするって言っても、披露宴始まっちゃったらどうにもできないよー。
まぁ、彼女ならフリートークで感謝の言葉を述べるかな?
と思っていました。

そして本番。
白紙の便箋を広げたA子ちゃん。
フリートークではなく、まるで書かれているかのように
ご両親との思い出話などを読み始めました。
まるで「勧進帳」の弁慶さんです。

一言一言、思いを込めて。
さすがアナウンサー。
誰も便箋がまっしろなんて思いません。

しかしー。
途中で、文章が続かなくなったのか?どうしてなのかー。

短い沈黙の後、
「実はコレ、白紙なんです~~~」と真っ白な便箋を列席者に見せてしまいました。

会場全体、「ええええーーーーー!!」と驚きの声と大爆笑。

あらあら~~どうしよう??
しかし、そんなことは無用でした。

そのあとも、花嫁としての思いを語り続けるA子ちゃん。
笑いをとったあとは、次第にじわりじわりと感動の涙を誘い、
最高に盛り上がった「花嫁の手紙」となりました。

しかし、こんな手紙のシーンは、
数ある披露宴の経験の中でも、初めて。
ホントに「彼女らしい」表現でした。

どんな形であれ、自分の言葉で感謝の気持ちを伝えることは、
本当に素敵なことだと改めて感じた瞬間でした。

ところで、私の場合ですが、
実を言うと、A子ちゃんと同じようなことをしていたんですね~。

4年半前の披露宴のクライマックス。

結局、当日までに手紙は書けず、
なんと、披露宴の最後まで何にも考えていない状態だったのです。

どうしよう~~と思いながら、
マイクの前に立ったのですが、
両親を目の前にして、ひとこと口火を切った途端、
気が付けばいろいろなことを話してしまっていました。
まさに「魔法」にかかってしまったんです。

今思い出すと、かなり照れくさいことも言っていたでしょう。
しかし、あの場面でしか言えなかったことです。

これまでお世話になった多くの皆さんが、私たちのために出席してくださったー。
この事実をかみしめるだけでも、本当に幸せなひとときでした。
そんなすばらしい時間だったからこそ、
私自身も、列席者全員に対して「ありがとう053.gif
そして、ここまで支えてくれた両親に対して「ありがとう053.gif
と心から言えたのだと思います。

「両親への手紙」「感謝の言葉」
迷っている方、やめておこうと言う方。
もういませんよね~~
披露宴のマジック・魔法、信じてくださいね053.gif

by koihaf-wedding | 2008-06-15 22:15 | ブライダルエッセイ
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